ハイエンド・ストリート vol.1

SENSEがフィーチャーするネクストカルチャー。

SENSEが様々な面で最も影響を受けて来たのが“アメリカンカルチャー”であることは周知の事実。では我々にとってのアメリカンカルチャーってなんだ?それは即ち“ストリートカルチャー”に尽きると思う。ロック、ヒップホップ、モーターサイクル、スケート、ホットロッド、etc。そこから派生したCOOLなファッションが、今世界中に圧倒的な影響力を及ぼしている。“ハイエンド・ストリート”へと進化を遂げながら。そのアメリカを震源とするハイエンド・ストリートに精通している男、Kiyoによる最新情報をお届けです!

第一回「80’s, 90’sファッション / ハイエンド・ストリートのルーツ」

皆さんはじめまして、株式会社I AMのKiyo Uekusaです。この連載企画では、最新情報から掘り下げたルーツまで、幅広い視点で“ハイエンド・ストリート”について語らせてもらいますので、どうぞよろしくお願いします。
ということで第1回目となる今回、連載のタイトルでもある“ハイエンド・ストリート”を語る上で欠かせないのと同時に、私の長年のパートナーでもある“STAMPD”のクリエィティブディレクターである“クリス・スタンプ”のことをフィーチャーさせて頂こうと思います。

今世界中を席巻している“ハイエンド・ストリート”や“ラグジュアリー・ストリート”ですが、2000年代にはそんなものは一切なく、あったのは雑多な“ストリート・カルチャー”という枠組みのみ。そんな中で、ストリートブランドのキャップが30〜40ドルに対し、本当に異端だったと思うんだけど、STAMPDでは200ドルや300ドルのレザーキャップやスタッズキャップを作ったりしてた(笑)。なんでかって言うと、雑多なストリートカルチャーという枠組みから、ファッション業界で、さらにハイエンドに挑戦するんだ、という気持ちがあったから。今となっては笑えるけど、最初は本当に馬鹿にされてたよ。だってさ、自分たちのなかにはファッションの専門的な勉強をしてこなかったり、社会経験が少ないない人間もたくさんいて。当たり前だけど見下されたり、恥ずかしい思いや嫌な思いをしたこともたくさんあった。だから見返してやりたいとか認めてもらいたいって反骨精神が、“自由にカッコいいことをやりたい”という衝動と共に活動の原動力になっていたように思う。
自分たちが生きてきた80’sから90’sのストリートでは、ヒップホップ、ロック、スケート、サーフ、バスケットボール、など色々なカルチャーが確立されていった。と同時に、“マルタン・マルジェラ”がデザイナーをしていた時代のエルメスや、“アン・ドゥムルメステール”、“ヘルムート・ラング”といったアントワープ6と呼ばれた次世代のスターたちがコレクションでミリタリーにフォーカスして、ハイエンドの在り方が少しづつ変わっていく予感があった。いろいろな時代や捉える人によって“ストリート”の概念は違うけど、すべてのカルチャーやトレンドの原点はストリートにあると思う。だからこそ、STAMPDは「ストリートにルーツがあって、それがファッションとしても成立するものを作ろう」という考えに行き着いたんだ。

近年ストリートに対する風向きが変わって来たのは皆さんご存知の通り。自分たちが昔から交流のある“ロニー・フィーグ”の“KITH”が評価され、“ヴァージル・アブロー”が“PYREX”をやりはじめ、その後“OFF WHITE”がブレイク、といった流れがひとつの大きなうねりとなって世界中に広がっていった。だからこのカルチャーの中でも先駆者的な存在である“クリス・スタンプ”という人間は特別な存在だと思うんだよね。

ということで今後は、“ハイエンド・ストリート”の話題を中心に、単なるファッションだけの紹介にとどまらずに80’s〜 90’sのいろんなカルチャーも紹介していければと思います!

STAMPD

2009年にChris Stamp によってスタートしたLA発のブランド。“Made to Make It”(成功するために作られた)がコンセプト。2015年10月にブランドとしての初の旗艦店をロサンゼルスにオープン。アメリカ国内をはじめ全世界でも限られたセレクトショップでのみ取り扱いされる。

Chris Stamp

2006年にCAL POLY大学を卒業後、STAMPD’LAという自身の名前を用いた名前にてブランドを立ち上げる。2009年にはCornerman Creativeとのパートナーシップが決まり、STAMPDへブランド名を変更。2015年にGQアワードにおいてMen`s Best Designer Awardを獲得。

「クリスは10代のときにプロサーファー、フォトグラファーとしてアメリカで活躍していて、有名なアーティスト達との交流もすごく多い。彼のアーティストとしての感性と生きてきた環境、影響を受けてきたことが、 STAMPDの世界観や透明感として表現できているように思う。クリスとはかれこれ10年以上の付き合いだけど、常に色々なものを見て、感じているような人間。どこの国にいても同じで、いつもどこかに行ってしまって、夜遊びが好きで(笑)、 本当に女性にモテる(笑)。 写真やインスタだとクールな感じだけど、冗談好きな面白い一面もあって。何より熱い話しができる、男性からみてもカッコいいヤツ!苦楽を共にして来れたのも、単純に彼のクリエィティビティに惚れ込んでいるからかな。彼のクリエィティブに勝るようなデザイナーは多くないのでは?と個人的には思っています。」

・ Favorite brand / 好きなブランド
Apple

・ Favorite movie / 好きな映画
Lost in Translation

・ Favorite music / 好きな音楽
Hip Hop

・ Favorite book / 好きな本
The Alchemist

・ Favorite phrase or quote / 好きな言葉
Be a yardstick of quality. Some people aren’t used to an environment where excellence isexpected.

・ Favorite color / 好きな色
Black

・ Favorite sports / 好きなスポーツ
American Football / Surfing / Snowboarding / Golf

・ Favorite place / 好きな場所
Mykonos, Greece

・ What kind of girl do you like / 好きなタイプ
Honest, Intelligent, funny.

・ What kind of girl do you dislike / 嫌いなタイプ
Lying, fake

・Who do you respect / 尊敬する人は?
People who can become successful through doing what they truly love.

Kiyo Uekusa

株式会社 I AM 代表。Director I am Kiyo Uekusa として、ディレクション、デザイン事業を展開。Ann Demeulemeester、 STAMPD の日本国内のディレクションをはじめ、国内外の多くのブランドのディレクション、デザインを務める。また、The Gallery と The Showroom のオーナーとして、アートやファッションから生まれる新しいカルチャーを世界へ向けて展開。

BRAND: STAMPD
https://www.stampd.com/

2018.04.13

LIFE

RELATED TOPICS