new interpretation「バレンシアガ」

direction & styling by SATOSHI MORIYA
photography by JUNJI HIROSE
hair & make-up by MASAKI TANIMORI (W)
edit by HAYATO HOSOYA text by MASAFUMI YASUOKA

多様化する世界。ファッションも、一元的ではなくなった。そんな中、まるで電脳世界から飛び出したような、近未来的で、レトロで、ギークで、パンクなバレンシアガがやはり気になる。

ひとクセもふたクセもある未来を感じる服

ここにとってダブルは
もはやクラシックじゃない

ジャケット¥243,100※参考価格、トップス¥56,100、パンツ¥137,500※参考価格、キャップ¥58,300、バックパック“ スペース バックパック”[W37×H52×D28cm]¥196,900、キーリング¥28,600、フォン ホルダー“スペース フォンホルダー”[ W12×H18×D8cm ]¥84,700、リング¥55,000、シューズ参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

厚手の肩パッドに、スリムシルエットなダブルのセットアップ。そこに、ストレッチの効いたテクニカルジャージー素材のトップスを合わせる80年代的ルール無用感は、まさにイマドキだ。NASAとのコラボバッグやパンクなキャップのナード感とのギャップは、その好例。

ハイテクの最先端を
敢えてレトロに表現する

ボンバージャケット¥390,500、ポロシャツ¥103,400、パンツ¥117,700、レギンス¥72,600、ベルト、シューズともに参考商品/ともにバレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

NASAとのコラボで見どころなのは、60年代的なアプローチ。ビッグシルエットを誇張した中綿入りジャケットはその象徴で、ワッペン使いにアポロ計画時代のノスタルジーを感じさせる。とは言え、超絶ハードなダメージデニムとなら、90年代的ストリートにも変身。

ゲーミングの世界における
ストリートってこんな感じ

シャツ¥243, 100 、ショーツ¥199,100、中に着たカットソー、グローブ、ソックス、シューズ全て参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

ビデオゲームを舞台に披露された2021年フォールコレクションではこのセットアップが特に光っていた。メタルロック的にしてギークな雰囲気を纏うプリント&ワッペン使いが秀逸。レザーとメタルを採用したハンドアーマーとなら、まさにゲームの主人公だ。

着丈も身幅も超ワイドな
ブランケットの自在さに驚愕

コート¥280,500、パンツ¥149,600、タンクトップ、ベルト、シューズ全て参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

オーバーサイジングにデザインされた、フード付きラップコートは、ブランケットに袖を配し、コートへアップデートしたもの。フリンジとともに、中世ヨーロッパのウィザード的な雰囲気がたまらない。粗野なブランケットの質感も、そのムードを後押ししている。

とことんルーズに
でもリラックスとは違う

フーディ¥119,900、中に着たTシャツ¥78,100、パンツ¥122,100※参考価格、バックパック“スペース バックパック”[W37×H52×D28cm ]¥196,900、リング、シューズともに参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

ビッグシルエットのスエットフーディ。ダメージ加工やワッペン使いが、ストリートな空気感を主張する。合わせたのは、同じくユーズド加工された裏起毛パンツとNASAとのコラボバックパック。シンプルなブラックに、フーディ&バッグのワッペンが絶妙なアクセントに。

ジェンダーも次元も越えた
新世代ストリートの形

フーディ¥119,900※仕様変更あり、パンツ¥117,700、レギンス¥72,600、キャップ¥56,100、ベルト¥39,600、シューズ参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

ビデオゲームに着想を得た、今季のコレクション。その中でやはり目を惹いたのは、プレイステーション5とのコラボだ。ユニセックスを前提とした絶妙なサイジングも、確かに今を捉える。パンツに施されたハードなデストロイ加工は、概念の再構築を意味している。

構築感とゆるさの両立は
意外にバランスが良い

ジャケット¥233,200※仕様変更あり、トップス¥56,100、パンツ¥132,000、シューズ参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

ルーズなシルエットを印象付ける、ストーンウォッシュ。厚手の肩パッドはクラシックなドレープ感を強調する。装うためのものではなく、日常の中でラフに着るスーツ。テクニカル素材のインナーと合わせる辺りにも、素材の再解釈という今季のテーマが垣間見られる。

ルーズでありながら退廃的
その中にある巧みな手間

レザーパーカ¥752,400、シャツ¥125,400、Tシャツ¥64,900、パンツ¥220,000※参考色、ネックレス¥102,300※参考価格、ベルト¥48,400※参考素材、シューズ参考商品/以上バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス)

フラットレザーを採用したアウター。かなりのオーバーサイジングは、同様のシルエットを描くストライプシャツとともに、実に迫力がある。だがそれ以上に、パンツとレイヤードされたデストロイ加工デニムが強烈。この攻めこそ、今季のテーマの醍醐味なのだ。