今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS)が魅せる男のフェンディ

photography by JUNJI HIROSE styling by RYO KURODA
hair & make-up by MAKOTO ( juice) text by SATOKO HATAKEYAMA

三代目 J SOUL BROTHERSのフロントマンとして抜群の歌唱力と色気を放ち、ひとりのシンガーとしても、ソロプロジェクトを切り盛りする技量を見せる今市隆二。その前向きな姿勢は、シュールな時代の連帯や絆という普遍的なメッセージを、鮮やかな色彩と光への称賛とともに放つ、フェンディの新作と絶妙にリンクする。

FENDI for MEN
Starring
R Y U J I I M A I C H I

個性と艶で着こなす
イタリアンクラシック

ジャケット¥272,800、シャツ¥151,800、ネックレス¥59,400、リング¥38,500 ※リングのみ予定価格・9月発売予定/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

端正に仕立てられたイタリアンメイドのジャケットには、織りで小さくブランドロゴを配したブラックシャツのボタンを、さり気なく開けてスタイリング。クラシックなメンズウエアに粋な遊びやひねりを効かせるフェンディらしいアイテムは、フォトグラファーの求めに応じてクールなポーズを次々と決めていく、今市隆二が放つオーラにぴたりとハマる。

アイテムに隠された
粋な遊びを堪能する

ジャケット¥379,500、シャツ¥151,800、パンツ¥104,500、ネックレス¥42,900 ※以上予定価格・9月発売予定、ベルト¥68,200/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

多機能性とフォルムを巧みに両立させた今シーズンは、ギミックを効かせたアイテムが登場。脇の下やフロントダーツにスリットを入れたジャケットは、下に着たシャツのグラフィティプリントが、動きに応じて見え隠れする仕掛けに。ウールフランネルのスーチングといったシックなスタイリングも、ベルトのFFロゴバックルと相まって一気にモダンな印象に。

最上級レザーの触感で
ブランドの底力を知る

ジャケット¥1,094,500、Tシャツ¥81,400、パンツ¥121,000、シューズ¥170,500 ※以上予定価格・9月発売予定、サングラス¥61,600/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

レザーやファーのあしらいに関しては、他の追随を許さないのが老舗であるフェンディの強み。今年らしいオーバーサイズで仕立てたレザーブルゾンは、丁寧に刈り込んだシアリングファーの襟元や、艷やかなボディの表情が最上級のクオリティをアピール。ラグジュアリーなアイテムを、敢えてラフに着こなしてみせる力量も、今市隆二の成せるワザ。

アートのパワーで
カジュアルを上品に

フーディ¥151,800、Tシャツ¥99,000、シューズ¥225,000※以上予定価格・9月発売予定、パンツ¥95,700、サングラス¥50,600、ソックス¥35,200/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

フーディとTシャツに描かれたのは、ロンドンのアンダーグラウンドシーンのアイコンでもあるアーティスト兼パフォーマー、ノエル・フィールディングのアートワーク。フェンディのロゴを抽象化し、色とりどりの意識の流れを表現したグラフィティが、カジュアルなアイテムにポップな躍動感を加えている。レイヤードの着こなしで見た目のインパクトもさらに増す。

イタリアンメイドの
上質を心ゆくまで味わう

ニット¥101,200、パンツ¥139,700、シューズ¥175,000※シューズのみ予定価格・9月発売予定/以上フェンディ(フェンディジャパン)、他私物

最上級のモヘア糸を用いて、グレーと黒のボーダーに編み上げたタートルネックセーターは、ふんわりとした着心地に心癒やされる一着。ボトムに合わせたリラックスシルエットのパンツは、黒字にFFロゴを刻んだベロア素材。足元にラグソールのコンバットブーツを合わせれば、ラグジュアリーなストリートスタイルが完成。フットワークもさらに軽快に。

シルクサテンの艶めきで
最上のドレスアップを

ジャケット¥327,800 、シャツ¥203,500、パンツ¥139,700、リング¥48,400、シューズ¥170,500/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

なめらかな光沢が上質を物語る、シルク素材を採用したフルコーディネート。暗闇の中の一筋の光を思わせるホワイトのパイピングが空間に絶妙なコントラストを描き、オプアートのようなムードを放っているのがフェンディ流だ。動くたびに光を反射するので、周囲の視線をひきつけてやまないこのルック。ストイックに鍛え上げられた肉体にこそ、良く似合う。

グラフィティが描く
鮮やかで自由なスピリット

ニット¥99,000、バッグ¥902,000※ともに予定価格・9月発売予定、パンツ¥139,700、ネックレス¥59,400/以上フェンディ(フェンディ ジャパン)、他私物

今シーズンを象徴するグラフィティをジャカードで表現したニットは、ストンと着るだけで主役級の存在感を放つ一着。多色使いのサイケデリック風なアートワークが、シンプルなシルエットを際立たせ、着る人の個性をひときわ輝かせているのも見逃せない。片手には、フェンディのクラフトマンシップを体現するアイコンバッグ・バゲットの最新モデルを。

INTERVIEW
With R Y U J I I M A I C H I

「この10年は多くの夢を叶えさせてもらいました」。

守谷:今日はありがとうございました。今市君とは、三代目で唯一というか、挨拶はさせてもらっていたけど、ちゃんと話したことはなかったから。こうして話すの楽しみでした!

今市:自分もライブとかイベントで守谷さんをお見掛けしてはいましたけど、なかなかお話できるタイミングがなくて。こちらこそありがとうございます。撮影も楽しかったです。

守谷:そう言ってくれると嬉しいです。カジュアルからスーツまで着てもらったけど、振り幅がすごくて、さすがだなと思ったし。

今市:自分も気持ちが入りやすかったです。スーツがあったり、短パンのスタイリングもあったので、テンションを変えていけたのも良かったです。今回は表紙も一緒にということで、かなり気合が入りました。

守谷:三代目はメンバーのみんながそうだけど、何を着てもらっても似合う。そのストイックさは、身体作りを徹底しているからなのかな?

今市:基本的にはそうですね。最近はそんなガチガチに鍛えてなくて、どちらかというと、身体を柔らかくするほうにシフトしています。僕はどちらかというと身体が硬いタイプなので。

守谷:柔らかくするって、具体的にはどういう風に?

今市:最近はボーカルも踊るようになっているので、身体が柔らかいほうが動きがしなやかになって、使える筋肉が増えるんです。あとは腰痛持ちだったりもするので、怪我を防ぐためにも柔らかくするようにしています。

守谷:鍛え方も以前とは違ったりするものなんですか?

今市:以前は20分有酸素運動をして、40分ぐらいウェイトトレーニングというように、基本的に上半身ばかりをやっていました。今は日によって鍛える部位を変えていて、今日胸と肩をやったら、次の日は背中と二頭筋をするというように。筋肉は一度筋繊維を壊したら、24時間ぐらい空けないと回復して大きくならないので、部位を分けて鍛えてます。

守谷:すごいね。今市君のみならず、メンバーみんながストイックだから。

今市:そうですね。ツアー前になると、みんなキレッキレになってます(笑)。コロナ禍で、ライブがなかなかできなくて、去年はオンラインライブをやってたんですけども、おかげさまで今年の3月から有観客でやれるようになって。お客さんの前で歌えることが、本当に大事だことなんだなと思いました。そしてEXILE TRIBE のツアーも先日の東京ドーム3DAYS でひと段落できたので、今は少しホッとしています。

守谷:三代目は結成から10年経ちましたけど振り返ってどうですか?

今市:本当にあっという間ですけど、夢をたくさんかなえさせてもらいました。紅白だったり、レコード大賞だったりとか、ドームツアーもそうですし。三代目は、自分と相方の登坂(広臣)がオーディションの時から多くの方に応援してもらっていたので、ファンの方と歩んだ10 年というか。ファンの方たちがいたからこそ10年やってこれたという誇りはあります。

守谷:20代の時は、こういう姿を想像してました?

今市:できなかったし、余裕もありませんでした。デビュー当初は忙しすぎて、とにかく目の前のことをやることに精いっぱいで。10年後はこうなってるというのを当時の自分に言ったら、かなり驚くと思います。

守谷:今市君は、傍から見ていると順風満帆に見えたけど、それなりに苦しい場面もあっただろうね。HIRO さんやAKIRA 君だって、自分の知りえる範囲でも大変な部分が見えていたし。

今市:はい、三代目もそうです。『R.Y.U.S.E.I.』という曲に出会って、世の中に認知してもらった自覚はありますけど、それと同じぐらい大変なことも多々あって。苦しいこともあったのは事実ですけど、それ以上に幸せにしてもらったという思いはあります。

守谷:先月発売されたソロアルバムも順調なようでなにより! 空山さんのアートワークとか、あれも全部自分で考えたの?

今市:自分がアイデアを出させてもらって、実現できるか不安でしたけど、空山さんにご協力いただけたのはすごくありがたいことでした。タイトルの『CHAOS CITY』も自分が考えました。コロナ禍や自然災害、人種差別とか、いろんなことがいっぺんに起きている厳しい状況を、自分なりに表現したくて。

守谷:音はディスコサウンド的な部分もあって懐かしい感じがしたけど、今市君は80’sで影響を受けた人やカルチャーはあるんですか?

今市:世界的にトレンドというのもありますけど、80’sを掘っていくと、この曲はこのアーティストが手掛けていたというのが分かって面白かったんです。あとは日本の歌謡曲やJ-POP も好きで、それらが海外の80‘sの楽曲を元ネタにしていたりとか。80’sをやることで上の世代にも届けられるし、若い子たちにも新しい音楽として伝えられるなと。

守谷:今市君はそもそも何がきっかけでこの世界に入ろうと思ったの?

今市:EXILE が大好きだったんです。『ASAYAN』というオーディション番組があって。ATSUSHIさんの歌声に惚れたのがきっかけです。

守谷:何歳ぐらいでした?

今市:12、13歳とかじゃないですかね。小さい頃からピアノをやっていたんですけど、歌ってる時が楽しかったっていうのもあって。ボーカリストになりたい気持ちが強くて。ただオーディションを受けるとなると、男としては少し恥ずかしい部分があるじゃないですか。でも、EXILE がオーディションをする、というのが背中を押してくれました。

守谷:そして数年後に、自分が影響を受けた、原点というべきグループに立ってるんだからすごいよね。

今市:はい。理想的な形で夢をかなえさせてもらいました、さらにグループで活動させてもらえているということも、本当にありがたいことだなと思っています。

「自分の軸は歌。なんなら80歳まで歌い続けたい(笑)」。

守谷:確か今市君は30代半ばだったよね。ここからじゃあ、5年とか10年後の自分の将来像が見えるような部分ってありますか?

今市:今年で35歳になりますけれど、ボーカリストとしてずっと現役でいたいという気持ちがありつつ、アパレルも含めて自分が手掛けられるものをやっていきたいという思いはありますよね。

守谷:今市君はすごいストイックなイメージがあるから、ボーカルはずっとやっていくんだろうなとは思ってた。どこかのインタビューでも、矢沢永吉さんのことを熱く語っていたし。

今市:見てくださってありがとうございます。逆に歌わなくなったら、どうしようかなという感じです(笑)。自分の中では歌うことが一番の軸です。矢沢さんはライブを拝見したんですけれど、めちゃくちゃかっこ良くて。ドームを満員にしながら、お客さんもずっと熱狂させて。別格のパフォーマンスを見させてもらうと、目標にもなるし、大いに刺激になります。

守谷:じゃあ必然的に70歳まで歌わないと(笑)。

今市:もちろんです。なんなら80歳まで歌います(笑)。

守谷:あと、今市君が手掛けているブランドもいいね。RILY(リリー)はどういうコンセプトなの?

今市:LAのムードというか、アメカジやヴィンテージにインスパイアされてます。RILY を始めた時はLAにホームステイしている時期で、MVも6本とか撮っていたぐらい大好きな場所です。自分にとってはどこよりも居心地のいいところなので。

守谷:昔から好きな場所なの?

今市:はい、落ち着きます。その理由の一番は、ブライアン・マックナイトというシンガーの家にホームステイをして、かけがえのない経験をさせてもらったことが大きいです。ブライアンは、本当のファミリーとして接してくれて、今でもたまに連絡を取るんですけど、仕事面以外でも、優しさや愛情をいっぱいもらって。

守谷:そういう懐の深さっていいね。

今市:そういう面でもLAには自分なりの思い入れがあるので、あの雰囲気をアパレルに落とし込みたいなというのが、ブランドのキーになっています。アルバムが80’sなので、RILY もそのニュアンスを含めた展開をしようかなと思ってます。

守谷:そんな大好きなLAに1年以上行けてないのは残念だね。

今市:それは多くの皆さんが同じ思いというか、緊急事態宣言が出て、家にいなきゃいけない状態で、仕事も止まったので、それはもう一緒かなと。

守谷:去年は自粛期間もあって、なかなか思うように活動もできない時期があったけど、その間に自分なりに気付いたこととかありましたか?僕がこういう事を言うと不謹慎かもだけど、良かった面もあったというか。自分自身を見つめ直して、気付いたことがけっこうあって。

今市:僕も似たようなことはありました。デビューしてからの10年をずっと駆け抜けてきて、コロナ禍で急にストップしたわけですから。家に長時間いるということもなかったし、仕事をしない時間を過ごすことも初めてで。自分がこの10年、ずっと気を張っていたんだなと気付くことができました。仕事の連続だとそういうことに気付けないし、身体も相当疲れていたんだなということは、コロナ禍で最も実感したことではありますね。

守谷:じゃあ、少しだけもでリセットできた部分はあるんだ。

今市:そうですね。自分にしっかりと向き合える時間になりました。もちろんやれることをやらなきゃと曲も作り始めましたけど、ああいった時間も必要だというのはありましたね。

守谷:今市君は男性のファンも多いけれど、自宅にいる時は何をしていることが多いの?

今市:めちゃくちゃ普通ですよ。

守谷:僕の想像だと、全然イメージと違うことをしていそうなんだよね。実はちっちゃい犬が好きとか。

今市:犬は大好きです。飼ったことはないですけれど、飼うならポメラニアンと決めています。

守谷:それ、狙いすぎじゃない?かなりのギャップ萌えなんだけど(笑)。

今市:いや本当に好きなんです(笑)。それこそ、さっきインスタを見ていたら、ブライアンもポメラニアンを飼い始めていて、うわ、いいなみたいな。

守谷:でも何故ポメラニアンなの?

今市:昔、ピアノをやってた時に、習っていた先生が飼ってたんですよ。それがめちゃくちゃかわいくて、そこから好きになりました。柴犬カットにしてたんですけど(笑)。

守谷:犬はいいですよ。僕は四国犬を飼ってます。酒もたばこも辞めちゃったので、今は犬が生活の全てといっていいぐらい。独り身だからむちゃくちゃ癒やされる。

今市:いいですね。ぜひ今度会わせてください!

守谷:ぜひ。あと、例えばプライベートで1週間自由にしていいよって言われたら、何をしたいですか?

今市:やっぱり旅行がしたいですね。旅行はすごい好きで、LAに行きたいのはもちろんですけれど、今だったらシンプルにハワイに行きたいです。仕事でしか行ったことがなくて、プライベートで行ってみたいんです。

守谷:今は行きたくても行けないだけにね。僕はこの機会に日本をもっと知りたいなと思ってます。変な話、日本のことを、まだまだ知らないんですよ。四国犬を飼っていても四国に行ったことがないし、40歳を過ぎているのに行ったことのない県がすごくあって。年齢を重ねると、日本文化をもっと知りたいという欲も出てくる。最終的には、演歌にたどり着くんじゃないかというぐらいにどっぷりと(笑)。

今市:そういう傾向はありそうですよね。確かに若い頃は、日本の伝統的なカルチャーには触れにくかったりするし。僕もこれからそういう風に思ってくるものですかね。

守谷:これからプロデュースする楽曲が演歌方面に行くかもしれない。いや、分からないけど(笑)。

今市:演歌も素晴らしいですよ。自分が演歌を手掛けるとなると。それはそれで面白い未来かもしれない。

守谷:未来の演歌歌手が今市君だったら、相当やばいレベルだと思う。そのあたりでも革命も起こしてもらいたいなと思いますけどね。

今市:確かに演歌も日本独自のカルチャーですもんね。日本を知るためにトライすることもいいかもしれない。

守谷:あと、日本は離島もいいですよ。もともと海が好きだったのもあるんだけど、島での滞在はすごくいいなって思います。ゆったりした時間の流れを見ると、幸せの尺度って何だろうって考えるみたいな。

今市:すごく分かります。

守谷:ねーっ、ってこれ、完全におじさんトークじゃん(笑)。お金が全てじゃないとか、何のために生きてるかとか、いろいろ考えるようになっているのかも……って、なんか僕の人生相談になってない!?(笑)

今市:でもそういう話、自分も好きです。確かに人によって幸せの尺度は違ってくると思いますし。

守谷:そうなんですよ。だから今市君がさっき言っていたカオスな状態がいろんなところに影響を及ぼしていて、日本も今はその渦中なんだと思います。世の中にはいろんな人がいて、そこに幸せを届けるというのは、それはそれですごい職業だなと思うし。じゃあ僕は今度、今市君にポメラニアンを届けに行こうかな(笑)。

今市:SENSEでポメと一緒に写真を撮らせていただいて。って、それもかなりなカオスじゃないですか。ポメラニアンとSENSEという組み合わせがヤバい(笑)。

守谷:今市君、本当に面白い。ずっとこうやって話したかったので、今日はすごくうれしいです。ありがとうございました。

今市:こちらこそありがとうございました。今日はまたひとつ夢がかないました!