Selected by 編集長 12月号 VOL.1

photography by JUNJI HIROSE (model), TOYOAKI MASUDA (still)
hair & make-up by MAKOTO ( juice)
text by MASAFUMI YASUOKA

「クライミー」の
クラッシュデニム

この加工っぷりは
もはや芸術的

「ダメージデニムなんて散々見てきたのに、こちらの過激さには正直驚いた。ダメージを超えた久々のクラッシュなんだけど、ただクラッシュさせただけじゃなく、シープレザーの当て布を施しているんだよね。つまり、ちゃんとデザインされたクラッシュ加工ってこと。さらに、シルエットが見ての通りストイック。だから、土クサいアメカジというより、断然ロックな色気が楽しめる。ブラックもあるけど、個人的にはシープレザーとの異素材感が引き立つインディゴが好み。ここまでデザイン性が高いのなら、セットアップで着ても野暮ったくないかと」。

ジャケット¥99,000、タンクトップ¥9,900、パンツ¥88,000/以上クライミー(クライミー 六本木ヒルズ店 パワード バイガーデントーキョー)、他私物

日本が誇る加工技術のオンパレード
単に破れを演出するだけでなく、薬品を使うことで微妙な色落ち感や擦れ感を表現。また、岡山県産のストレッチデニムを採用するなど、ベースのデニムそのものにもこだわりが。加工はもちろん日本国内のファクトリーにて。職人技とデザイン性の見事な融合だ。

Detail
メタルボタンにも、もちろんエイジング加工が。黒レザーパッチもロック感を煽る。細身ながら窮屈感のないストレッチデニムには、赤耳セルビッチを採用。

野口 強×「ヒステリックグラマー」のコラボアイテム

アメカジって
こういうコトだよね

「アメカジ自体は定番の存在ではあるけど、いわゆる古き良きというか、武骨というか、俺たち世代が魅了されたアメカジが復活したのは、久しぶりだと思う。そして、結局アメカジの本質ってコレだよねってことを、このヒステリックグラマーへの(野口)強さん別注は教えてくれる。バッファローチェックのブルゾンしかり、スタッズをあしらった色落ちデニムしかり、古着屋に置いていても違和感のないこの佇まい。懐かしくも、まさに今再び着たい感じって仕上がり。足元はスニーカーもいいけど、やっぱりブーツが一番かな」。

ブルゾン¥59,400、Tシャツ¥9,900、パンツ¥41,800/以上野口 強×ヒステリックグラマー(ヒステリックグラマー)

アルパカ混糸を使用し打ち込み本数を多くすることで、ヴィンテージさながらのハリのある生地感に仕上げたメルトン製ブルゾン。ベル型ジップも芸が細かい。おなじみのスタッズをあしらったデニムは、13オンスのセルビッチ製。シャトル織り機や天然インディゴ染料のロープ染めと聞けば、この深みのある色落ちも納得。ハイライズが、懐かしくも気分。

コットン100%のTシャツ。黒ボディには、「ヒステリックグラマー」のKINK CARDロゴをアレンジしたコラボロゴをプリント。

「ワングラヴィティ」の
別注レザー

絶妙な丈バランスで
新たな魅力を知る

「武骨なアメカジ人気が再燃する中、やはりレザーは気になるところ。ただ、やたらタフさを主張するレザーばかりでもつまらない。これは、ナチュラルなシワ感を加工したラムレザーが実に味があって男クサいけど、フード付きとあってスポーティで軽い印象も。しかもこれ、ナイロンとのリバーシブル。ナイロン側で着れば、スポーティに徹することも可能。さらに注目すべきは、絶妙な丈。ウエストが隠れるちょい長丈なんだけど、とはいえ長過ぎず、サラッと着るにはベストな感じ。これ一枚持っておくと、ヘビロテすると思う」。

ジャケット¥214,500/ジョルジオブラッド×ワングラヴィティ、ロンT¥16,500、パンツ¥26,400/ともにワングラヴィティ、サングラス¥49,500/アレム(以上エストネーション)

真逆なスタイルをこれ1着で満喫
エストネーション完全別注による、「ジョルジオ ブラット」とワングラビティのコラボ。縮みを敢えて加工することで表情を加えたラムレザーが、着心地こそ軽いものの顔つきはタフに。もう一方は無地のナイロンで、完全にスポーティ顔。シルエットはジャストだが、ワンサイズ上げてもいい。

ワイルドにしてスポーティ、味深いけどスタイリッシュ。それらの両立を実現する、ベストバランスな着丈。合わせやすさも抜群。

「ドルチェ&ガッバーナ」の
モヘアニット

オヤジ年齢における
ロックの絶妙塩梅

「昨秋冬コレクションで披露した、クラフツマンシップへのリスペクト。ベーシックカラーを主役としたカラーパレットに対して、今秋冬では一転してフューチャリスティックな派手色に。その振り幅に驚かされつつ、気になったのがレオパードの配色。ここの十八番である同柄に関しては、今回モノトーンでの表現が見られた。言うまでもなくロックな柄だけど、こんなトーンで、なおかつモヘアなら大人な落ち着きを感じさせる。王道の配色もそれはそれでいいけれど、自分の年齢にはそろそろこんなシックなレオパード柄が◎」。

ニット¥212,300、パンツ予価¥169,400、ミニバッグ予価¥188,100、パンツに付けたネックレス¥146,300、スニーカー¥129,800/以上ドルチェ&ガッバーナ(ドルチェ&ガッバーナ ジャパン)

14ゲージのウールモヘア混ニットは、見ての通りエアリーな着心地を楽しませる。一方で、パンツはラミネートにより色気のある光沢を放つ。足元に新作スニーカー「スペース」を合わせつつ、極太チェーンのレザーミニバッグなどで、あくまでロックに。